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小林研究室へ、ようこそ!
私たちは固体素子を舞台とした精密物性科学の研究を行っています。

人工量子系をはじめとする固体素子における様々な現象、中でも、量子多体効果や非平衡現象に注目して研究を行います。特に、高精度かつ定量的に量子現象を観測・制御し、これまでに不可能であったような実験に挑み、新しい現象の発見を目指します(研究内容 ☞)。現在の中心的なテーマは、量子センサによる超精密物性計測(ダイヤモンドNVセンタを用いた単一量子スピン顕微鏡の開発)です。


最近の出来事

2024年2月16日【受賞】当研究室D2の塚本萌太さんが国際会議International Symposium on Quantum ElectronicsにおいてBest Poster Awardを受賞しました。おめでとうございます!(→詳しく

2024月1月22日 【周波数可変磁場センシング】ダイヤモンドNV中心を用いて周波数可変磁場センシングを実証した成果をJournal of Applied Physics誌に発表しました。本成果は、早瀬研究室(慶大理工)松崎雄一郎氏(産総研)徳田規夫教授(金沢大)渡邊幸志氏(産総研)水落憲和教授(京大化研)の皆様との共同研究です。御覧ください(→論文)。

2023月11月21日 【広帯域マイクロ波イメージング】NV中心におけるACゼーマン効果を用いてマイクロ波を広帯域でイメージングする手法開発に成功した成果をApplied Physics Letters誌に発表しました。御覧ください(→論文)。本研究は同誌のEditor’s Pickに選定されました(→詳しく)。

2023月11月21日 【近藤温度評価の新手法】磁場中における近藤状態の普遍的なスケーリングを理論的・実験的に調査し、信頼性の高い近藤温度の新しい評価手法を提案した成果をPhysical Review B誌に発表しました。御覧ください(→論文)。本研究は同誌のEditors’ Suggestionに選定されました(→詳しく)。

2023月9月20日 【理学部ニュース掲載】理学部ニュース2023年9月号で小林研の最近の研究成果を紹介しました。量子センサについての平易な解説にもなっています。ぜひ御覧ください(→記事「量子センサを自在に並べる!」)。

2023年9月15日【量子の渦、数えます!量子渦のイメージング】超伝導体YBCO薄膜の量子渦(渦糸)状態をダイヤモンド量子センサでイメージングした成果をApplied Physics Letters誌に発表しました。御覧ください(→論文)。詳しくはプレスリリース「量子の渦、数えます! ――ダイヤモンド量子センサによる超伝導研究の新手法――」も御覧ください。本成果は、東京工業大学 電気電子系 波多野・岩﨑研究室との共同研究によります。

2023年9月7日【同位体制御hBN量子センサ】7/10にarXivに登録した同位体制御hBN量子センサについての成果がApplied Physics Express (APEX) 誌で出版されました。御覧ください(→論文)(→詳しく)。

2023年8月10日【受賞】当研究室D1の西村俊亮さんが札幌で開催された国際会議International Conference on Quantum Liquid Crystals 2023 (QLC2023) において QLC2023 Young Researcher Awardを受賞しました。おめでとうございます!(→詳しく

2023年7月10日【同位体制御hBN量子センサ】窒素の同位体15Nから構成される六方晶窒化ホウ素(hBN)量子センサの動作を実証した成果をarXivに登録しました(→論文)。通常のhBNに含まれる14Nに比べて15Nの方が核スピンの数が少なく、量子計測に有利であるため、hBN量子センサの新しい応用につながります。本成果は物質・材料研究機構(NIMS)の谷口尚理事との共同研究によります。9月7日追記:本論文はApplied Physics Express (APEX) 誌に出版されました(→論文)(→詳しく)。

2023年7月5日【ダイヤモンド量子センサの意外な光学特性】量子計測に用いるダイヤモンド中の窒素空孔中心の光検出磁気共鳴(ODMR)の励起光強度依存性について詳細に調査した結果をJournal of the Physical Society of Japan誌に発表しました(→論文)。NIMSの寺地徳之氏との共同研究です。御覧ください(→詳しく)。7月26日追記:本論文は Papers of Editors’ Choice(注目論文)に選定されました。

2023年6月21日【AIP Publishing Showcase】6/14に出版した量子センサナノ配列の論文がAIP Publishing Showcaseに選定されました。御覧ください(AIP Publishing Showcase)。

2023年6月14日【量子センサのナノ配列】量子センサをナノスケールのサイズで自在に並べる技術の開発に成功した成果をApplied Physics Letters誌に発表しました(→論文)。狙った位置にナノサイズの方位磁針を作る技術を確立したものであり、局所磁場や電流分布を調べる手法として、磁性体、超伝導体、電子デバイスなど幅広い研究分野での利用が期待されます。本成果は、物質・材料研究機構(NIMS)の中払周主幹研究員(研究当時、現職:東京工科大学教授)、岩崎拓哉独立研究者渡邊賢司主席研究員谷口尚理事、産業技術総合研究所の小川真一客員研究員森田行則研究グループ長との共同研究によります。御覧ください(→プレスリリース詳しく)。

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