小林研究室へ、ようこそ!
私たちは固体素子を舞台とした精密物性科学の研究を行っています。
人工量子系をはじめとする固体素子における様々な現象、中でも、量子多体効果や非平衡現象に注目して研究を行います。特に、高精度かつ定量的に量子現象を観測・制御し、これまでに不可能であったような実験に挑み、新しい現象の発見を目指します(研究内容 ☞)。現在の中心的なテーマは、量子センサによる超精密物性計測(ダイヤモンドNVセンタを用いた量子スピン顕微鏡の開発☞)です。
最近の出来事
2025年12月【量子センサによる圧力可視化】先日 Journal of the Physical Society of Japan 誌に掲載された圧力可視化の論文が JPS Hot Topics に掲載されました。どうぞ御覧ください。
2025年12月【非線形スピン波ダイナミクス】ダイヤモンド量子センサを用いて非線形領域におけるスピン波の伝播を広視野でイメージングし、定量的に解析した成果をPhys. Rev. B誌に発表しました(→論文)。本内容は大阪大学 大学院理学研究科 物理学専攻 松野研究室、東邦大学理学部物理学科 大江純一郎教授との共同研究の成果です。どうぞ御覧ください(→詳しく)。
2025年12月【受賞】当研究室D3の西村俊亮さんが38th International Symposium on Superconductivity (ISS2025) で口頭発表を行い、ISS2025 Best Presentation Awardを受賞しました。おめでとうございます!(→詳しく)
2025年11月【受賞】当研究室D3の西村俊亮さんが第59回(2025年秋季)応用物理学会講演奨励賞を受賞しました。おめでとうございます!(→詳しく)
2025年11月【受賞】当研究室D1の須田涼太郎さんがダイキンipiシンポジウム「CREST合同 量子フロンティアの明日」でポスター講演を行い、ポスター賞を受賞しました。おめでとうございます!(→詳しく)
2025年11月【量子センサによる圧力可視化】ダイヤモンド量子センサを用いて、超高圧セル中の圧力分布を高空間分解能で可視化した成果をJournal of the Physical Society of Japan誌に発表しました。本成果は、阪大基礎工の清水克哉先生、榮永茉利先生、瓜生健心さん、佐々木岬さんとの共同研究によるものです。本論文は JPSJ Editors’ Choice に選出されました。どうぞ御覧ください(→論文、→詳しく)。
2025年10月 【談話会】Thierry Martin教授(仏 エクス=マルセイユ大学)をお招きし、談話会を開催しました。メゾスコピック素子におけるエニオンのbraidingに関する最先端の理論・実験についてご紹介いただき有意義な機会となりました。ご訪問ありがとうございました!
2025年10月【受賞】当研究室D2の山本航輝さんが国際会議 29th International Conference on High Pressure Science and Technology (AIRAPT-29) でポスター講演を行い、Student Poster賞を受賞しました。おめでとうございます!(→詳しく)
2025年10月【受賞】当研究室D1の太田怜英さんが国際会議 The 14th Workshop on Semiconductor / Superconductor Quantum Coherence Effect and Quantum Information で口頭発表を行い、発表賞を受賞しました。おめでとうございます!(→詳しく)
2025年9月【トポロジカル超伝導体の磁束量子】ビスマスとニッケルの薄膜がトポロジカル超伝導体であることを示唆する実験結果を米国科学誌Science Advancesに発表しました(→論文)。本成果は、大阪大学大学院理学研究科物理学専攻 新見康洋教授の主導で同研究科宇宙地球科学専攻 青山和司助教、同大学大学院基礎工学研究科物質創成専攻 水島健准教授、東邦大学理学部物理学科 大江純一郎教授、京都大学化学研究所 小野輝男教授、中国復旦大学 Xiaofeng Jin教授のグループの皆さんとの共同研究で達成されました。どうぞ御覧ください(→詳しく、→プレスリリース)。
2025年7月【“見えない磁石”の構造を解明】量子センサによって反強磁性体Mn3Snにおけるキラル磁壁の構造を初めて実空間観測した成果をPhysical Review B誌にLetter論文として発表しました(→論文)。本論文はEditors’ Suggestion (注目論文)に選定されました。物理学専攻 中辻研究室、物性研究所 大谷研究室・三輪研究室、スイス連邦工科大学チューリッヒ校のDegen研究室、Gambardella研究室との共同研究です。どうぞ御覧ください(→詳しく、→プレスリリース)。
2025年5月【量子スピン顕微鏡の収差と解像度】量子スピン顕微鏡における光学収差の影響を収差付きベクトル回折理論により定量評価し、解像度の最適化の指針を示した論文を、Review of Scientific Instruments誌に発表しました(→論文)。どうぞ御覧ください(→詳しく)。
2025年5月【動的核スピン偏極の定量的理解】同位体制御された六方晶窒化ホウ素中のホウ素空孔欠陥(hBN量子センサ)を用いて、動的核スピン偏極の定量的な解析に成功した成果をPhys. Rev. B誌に発表しました(→論文)。本論文はEditors’ Suggestion (注目論文)に選出されました。物質・材料研究機構(NIMS)の岩崎拓哉独立研究者、渡邊賢司主席研究員、谷口尚理事、産業技術総合研究所の小川真一客員研究員、森田行則上級主任研究員、東京工科大学 中払周教授との共同研究による成果です。どうぞ御覧ください(→詳しく)。
2025年5月【スピン波の量子イメージング】ダイヤモンド量子センサを用いてスピン波の伝播の様子を広帯域でイメージングすることに成功した成果をPhys. Rev. Appl.誌に発表しました(→論文)。本内容は大阪大学 大学院理学研究科 物理学専攻 松野研究室との共同研究の成果です。どうぞ御覧ください(→詳しく)。
2025年4月【物理かるた】小林教授が制作に関わった「物理かるた」が発売されました。これは日本物理学会2025-2027年記念事業の一環です。皆様もぜひお手にとってお楽しみください(→詳しく)。
2025年4月【新メンバー】小林研究室に太田怜英くん (D1)、柴崎大輝くん (M1)、長谷川亮太くん (M1) が加わりました。ようこそ、小林研へ!
